秋の夜長は桂銀淑。また日本であの歌声を聴きたかったのだが…。

また捕まっちゃいました、桂銀淑。
覚醒剤使用容疑で再逮捕。今年8月に懲役1年2ヶ月の実刑が確定し、日本カムバックは絶望的となりました。抜群の歌唱力に裏づけされた、哀愁漂うあのハスキーボイスをもう一度聞たかった。

日本の演歌歌手にはまず出せない艶と、色気と 、切なさと、雄大さ。やっぱり大陸の風土のなせる技でしょうか? とにかく説得力が違います。持ち歌も勿論素晴らしいのですが、どんな歌を歌ってもオリジナル以上の完成度。何度聴いても涙してしまいます。

からす

昨今、ネット上では嫌韓の嵐が吹き荒れ、韓国に良いイメージを持ちにくいのですが、そんな事どうでも良いと思えるほどに大好きです、桂銀淑。
本人も、もう一度日本のファンに歌を聴いて欲しいと、来日に意欲的な所を見せていた矢先の出来事だったので、本当に残念でなりません。若い頃はモデルの仕事もこなす程ビジュアルも抜群で、日本でも大人気の女性シンガーでした。

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思うのですが、歌手にとって一番の武器はその声質でしょう。声質が魅力的でない限り歌唱力がいくら優れていても大成は難しい。最初の第一声で聴き手の心を鷲づかみできる程の声質の持ち主は、そうそう現れるものではありません。

ビジュアル+声質+歌唱力+物語の表現力+説明不能の哀愁=桂銀淑

美空ひばりさん亡き後の、最高の歌謡歌手だった桂銀淑。何年も前から定期的に桂銀淑ロスとなって、聴かずにはいられなくなるほどのファンです。

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「雀の涙」「真夜中のシャワー」堀内孝雄とのデュエット「都会の天使たち」等の持ち歌は、本当に素晴らしい。
あと、こんないい歌だったのかと再認識させられた曲が、YouTubeにあがっています。今は亡き羽田健太郎のピアノ伴奏で、最高のジャズアレンジで演奏されている「東京ブルース」
西田佐知子の代表曲で知られるこの歌を、桂銀淑は独自の解釈で歌い上げます。オシャレで軽快なピアノタッチに、至上のハスキーヴォイス。何度聴いたかわかりません。

秋の夜長は桂銀淑。日本のファンは何時までも待っています。

おしまい