
《キネマの神様》沢田研二と志村けんの狭間、有漏路と無漏路の狭間に横たわる、川面のスクリーンに映し出された、人生の最後に観る一本のシネマとは?
山田洋次監督《キネマの神様》 人々が始めて経験したコロナ禍の収束後に、多くの日本人が切望している映画とは何か? その答えをこの映画《キネマの神様》で観せてほしいと願うのは、山田洋次、志村けん、沢田研二のファンだけではないはず。
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山田洋次監督《キネマの神様》 人々が始めて経験したコロナ禍の収束後に、多くの日本人が切望している映画とは何か? その答えをこの映画《キネマの神様》で観せてほしいと願うのは、山田洋次、志村けん、沢田研二のファンだけではないはず。
いやぁーーっ、なぜか嬉しい、頼もしい。 山田洋次監督・映画《キネマの神様》の主演:志村けん代役が、まさかまさかの沢田研二に決定! というビッグニュースが飛び込んでまいりました。
「僕達は未だかつてこれほどまでに、おぞましい笑い声を聞いたことがあったか?」全生物の中で唯一《笑い》という感情を持つ人類。しかし、その《笑い》という《陽》の感情の奥に隠されているのは、《不安》《不信》《嫌悪》《失望》《恐怖》《怒り》《絶望》《破壊》という人間が持ってしまうすべての《陰》の感情。 はたしてこの《笑い》という切り札(ジョーカー)は、《滅亡》への切り札なのか?《救済》への切り札なのか?
映画の内容や結末よりも、二人の役者の掛け合い、映像、音楽の、すべての要素が心地よく響き合い、なんとも言えない気持ちよさを味わうことのできる、ハリウッド映画には珍しい繊細で気品のある作品でした。
まったく無名の新人監督と、まったく無名の役者達が、映画への愛情だけを頼りに、超低予算で作り上げた日本映画史上最高の娯楽映画。今この映画を見ずして何を見るのか?
嫌煙運動家が見たら卒倒しそうな全編喫煙シーンの映画。しかし、その煙草の煙のようなもの(嘘)も、人生には必要不可欠な要素ではないのかと全編を通して語りかけくれる、いつまでも浸っていたい最高に心地よい肌触りの物語なのです。
上質で優しい家族の物語。沢田研二が役者としての新境地を見せてくれ、上野樹里の女優としての凄みを感じさせてくれた、2006年公開の日本映画。とても地味なのだけれども、そこはかとなくいいんですよ、この映画。
およそ半世紀前に上映された映画《ペーパームーン》 ライアン・オニールとテイタム・オニールの本物の親子が演じる、アメリカン・ロードムービー。今観ても、天才子役テイタム・オニールの可愛さと憎たらしさがスクリーンいっぱいに広がります。
ここ最近のミュージカル映画の中で、断トツで面白かったハリウッド・ミュージカル! 題材とされているテーマはありきたりのものだけど、この理屈抜きで涙があふれる、圧倒的な高揚感はどこからくるのか?
あまりにもせつなく、あまりにも美しい、成就されずに黄昏れて行く純愛。アンソニー・ホプキンスとエマ・トンプソンの名演は、小説とはまた違った慕情を醸し出します。それは胸が張り裂ける様な、上質なプラトニック・ラヴストーリー。(ネタバレありです)