評論家・山田五郎が語る沢田研二映画の魅力。
愉快で素敵なジュリー論。ジュリーファン必聴、必見のYouTube動画!
映画の話題
愉快で素敵なジュリー論。ジュリーファン必聴、必見のYouTube動画!
《シネマの神様》に続く沢田研二主演映画《土を喰らう十二ヵ月》。 昭和の時代に書かれた水上勉の料理エッセイを中江裕司監督が映画化。暖衣飽食の令和ニッポンに《食する》《愛する》《育む》《生きる》《死ぬ》の本当を今一度問うた舌触り最高の作品!
シネマは確実に現実逃避なんだけれど、人はそのシネマによって厳しい現実を生き抜いていけるのだから、シネマほど有能な精神科医はこの世に存在しない。
良くも悪くも、最初から最後まで山田洋次監督作品 未だに猛威を振るう新型コロナウィルス。そんな中、様々な事情を乗り越えこの映画を完成させた、山田洋次監督を始めとする関係者の方々すべてに 対して、最大の賛辞を送ります。 だけど…
山田洋次監督《キネマの神様》 人々が始めて経験したコロナ禍の収束後に、多くの日本人が切望している映画とは何か? その答えをこの映画《キネマの神様》で観せてほしいと願うのは、山田洋次、志村けん、沢田研二のファンだけではないはず。
いやぁーーっ、なぜか嬉しい、頼もしい。 山田洋次監督・映画《キネマの神様》の主演:志村けん代役が、まさかまさかの沢田研二に決定! というビッグニュースが飛び込んでまいりました。
「僕達は未だかつてこれほどまでに、おぞましい笑い声を聞いたことがあったか?」全生物の中で唯一《笑い》という感情を持つ人類。しかし、その《笑い》という《陽》の感情の奥に隠されているのは、《不安》《不信》《嫌悪》《失望》《恐怖》《怒り》《絶望》《破壊》という人間が持ってしまうすべての《陰》の感情。 はたしてこの《笑い》という切り札(ジョーカー)は、《滅亡》への切り札なのか?《救済》への切り札なのか?
映画の内容や結末よりも、二人の役者の掛け合い、映像、音楽の、すべての要素が心地よく響き合い、なんとも言えない気持ちよさを味わうことのできる、ハリウッド映画には珍しい繊細で気品のある作品でした。
まったく無名の新人監督と、まったく無名の役者達が、映画への愛情だけを頼りに、超低予算で作り上げた日本映画史上最高の娯楽映画。今この映画を見ずして何を見るのか?
嫌煙運動家が見たら卒倒しそうな全編喫煙シーンの映画。しかし、その煙草の煙のようなもの(嘘)も、人生には必要不可欠な要素ではないのかと全編を通して語りかけくれる、いつまでも浸っていたい最高に心地よい肌触りの物語なのです。