映画《キネマの神様》主演:志村けんの代役は、な、なんと沢田研二に決定!! ジュリー久々の話題で、コロナ禍を吹き飛ばすほどの嬉しすぎる爆風が吹き荒れます!

サイケデリック・ジュリー

いやぁーーっ、なぜか嬉しい、頼もしい。 山田洋次監督・映画《キネマの神様》の主演:志村けん代役が、まさかまさかの沢田研二に決定! というビッグニュースが飛び込んでまいりました。

ウィルスに対しては闘う姿勢を見せるより、共存共生していく姿勢で望んだほうが良いそうな。 更にはそのウィルスよりも猛威を振るっているのは、世界中の人々の好戦的、排他的な心理状態。 

日頃から巣篭り状態で仕事をしている僕には不要不急な外出などあるはずもなく、いつもと大して変わりのない生活をしているのですが、それでも世間を覆う重ぐるしい空気感に影響されつつあり、気分を変えるためと《沢田研二LIVE2020》の福岡公演の予約をしておこうと、久しぶりにオフィシャルを覗いてみたら!

ジュリーオフィシャル

「な、なにぃ~~~っ! 全公演中止になっとるぅーーーーっ!!」


と、一人仕事場で絶叫。 9月の福岡市民会館のライヴはやるだろうとたかをくくっていた僕はガッカリしたのと同時に、その対応の潔さにビックリ!
ジュリーの個人事務所《ココロコーポレーション》にとっては金銭的にも大きなダメージを負うことは明らかで、岸部一徳ベーシスト兼作詞家兼俳優も、大変な時に社長就任されたのですねぇ。

 
で、こうなったらやけくそで、ジュリーの楽曲の中で、コロナ渦を吹き飛ばすほどのぶっ飛んだ曲は何か?と、思いを巡らしてみたところ、《恋のバット・チューニング》のメロディーが聞こえてきます。 そこで久々のジュリー記事を書こうと思い立ちます。(今回の表紙のイラストはその時のものです。映画とは全く関係ございません、ゴメンナサイ。)


【《恋のバッド・チューニング》 久しぶりにオフィシャル見たら「えぇーーーっ!今年のジュリーのライヴ全部中止になっとるやぁーーーん!!」の件。】


と題して、数行書き始めたところ、

「沢田研二、映画《キネマの神様》の主演だった志村けんの代役に決定!!」

というニュースが飛び込んできました!!

からす


僕が今回のコロナ騒動で、一番衝撃的で一番ダメージを負ったのは、喜劇人・志村けんの訃報でした。 爆笑問題の太田光がラジオで語っていた言葉、

「国民みんなが志村けんの遺族みたいなもの」

が、すべてを物語っているように、なぜか身内を亡くしてしまったような喪失感を感じたもの。 それまでは対岸の火事のようでピンとこなかった僕のような不届者にも、身に染みて新型コロナウイルスの脅威を感じたものです。

からす

 
撮影が中断した映画《キネマの神様》は、意外にも志村けん映画初主演の作品で、山田洋次監督の力の入りようは尋常ではなかったはず。 それが叶わなくなった時、その代役としてすぐさま沢田研二の顔が浮かんだようです。 

さすが山田洋次、わかってらっしゃる! 

その依頼を二つ返事で引き受けたジュリーの男気は、


「志村さんの、お気持ちを抱き締め、やり遂げる覚悟です。」

の、シンプルなコメントから溢れ出ています。


古くからのファンの方はご存知のように、志村けん沢田研二の芸能界での関係性を考えれば、これ以外考えられないと思えるほどの必然性を感じるのです。 トップアイドルがコテコテのコントを全力でやった先駆者としては、SMAPを上げる方が多いようですが、ところがどっこいその遥か昔、全盛期のジュリーは、アイドルの枠をかなぐり捨て、志村けんと全力のコントを数多くこなしていたのです。


なぜか志村けんとの相性は抜群で、若いころのお二人は、そこはかとなく似ていたりもしたのです。

からす


今回、志村けんの代役を快諾したジュリーは、僕が大好きな邦画《幸福のスイッチ》以来、約14年振りとなる映画出演。 電気屋イナデンのオッサン《稲田誠一郎》を演じた沢田研二の演技は、役者ジュリーの新たな境地を魅せてくれ、僕の中では一番好きな演技でした。 

映画《幸福のスイッチ》に見る、役者・沢田研二の更なる可能性。https://blog.akiyoshi-zoukei.com/katsu/archives/2095

それ以後、次の作品を心待ちにして14年、いやぁーーーっ、待った甲斐がありましたぁ! 


お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません!(全裸監督みたいになっとる)


志村けんが演じるはずであり、今回沢田研二が演じることとなった映画《キネマの神様》の主人公・円山郷直ことゴウちゃんとはどんな人物なのかと思いを巡らしていたところ、


「そうだ、原作の小説を読めばいいだけやん!」


と、小学生でもわかる当たり前のことを思いつき、早速アマゾンで文庫本を購入。 小説は癖のない文体で読みやすく大変面白い物語でした。 主人公・ゴウちゃんジュリーと重ね合わせて読み進めるのですが、キャラクターの設定が禿げで痩せた80の爺さんの為か、僕の脳内では知らず知らずのうちに志村けんに変換されてしまい(そう、往年の鏡コントのように)、最後まで志村けんの顔と声でセリフが聞こえて来てしまったのです。


あらすじは書けないのですが、全国のシネマコンプレックスに駆逐され、そのほとんどが姿を消してしまった街の映画館《名画座》の存在意義を深く考えさせてくれる物語。

僕自身、若いころ頻繁に通っていたミニシアター2番館の佇まいや匂い、そしてシネコンにはない哀愁を思い起こさせてくれ、リビングのテレビやパソコンで映画を観ることのもったいなさを改めて感じる、山田洋次監督が大好物であろう温もりのある物語でした。

からす


家庭を顧みず、人生の大半をギャンブルに入れ込み、未だに借金まみれの生活。そのしりぬぐいを何時もかみさんと一人娘に委ねるという、巷によくいるギャンブル依存症のクソ人間のゴウちゃん。 しかしながら映画だけは誰よりも純粋に愛し、凄まじい数の映画を見続けており、映画館には《キネマの神様》がいると信じている感受性豊かな人物でもあるのです。


山田洋次監督が、志村けんに出演依頼をしたのも納得のキャラクターなのですが、演じ手が沢田研二になったので、キャラクター設定やセリフの内容、言い回しなど、大きく変更されることでしょう。 

すでに《過去パート》の撮影は、今をときめく人気俳優・菅田将暉で撮影が終了しており、今からジュリーを主役に据えた《現在パート》の撮影が始まるそう。
原作からは大きく変更された脚本になる予感はするのですが、今のジュリー山田洋次監督がどのように演出するのか、更には、それをジュリーがどのように演じて見せるのか、もう、楽しみでしょうがないのは僕だけではないでしょう。

からす


やはりジュリーは持っているのですね。 

色々な意味で必然性を帯びた流れの中で14年振りの映画を巨匠・山田洋次監督志村けんの代役として主演。 表舞台に躍り出てこそのジュリー。今こそコロナ禍で疲弊した令和日本に、俳優・沢田研二の新たな魅力を解き放ってもらい、日本全国の人々を元気づけて欲しいものです。


同年代のミュージシャン、役者が、次々と亡くなっいてゆくなかで、いまだ現役で毎年新曲をリリースし全国ツアーを開催。更に今年は映画《キネマの神様》の主演を演じるジュリー。 おそらくジュリーを応援する全国の熱狂的なファンがジュリーの魂に力を注ぎ、何時までも元気に活躍するジュリーのエネルギー源となっていることは間違いのないところでしょう。

からす


2021劇場公開の映画《キネマの神様》  

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