《カメラを止めるな!》日本コメディー映画の新境地! 今の時代に、これほど完璧な娯楽映画を日本の新人監督が生み出したことの喜びと嫉妬。

カメラを止めるな5

まったく無名の新人監督と、まったく無名の役者達が、映画への愛情だけを頼りに、超低予算で作り上げた日本映画史上最高の娯楽映画。今この映画を見ずして何を見るのか?

遅ればせながら観てきましたよ、今話題の映画《カメラを止めるな!》

僕の娘が、《B級ホラー映画》と共に《ゾンビ映画》の大ファンで、この《カメラを止めるな!》を絶賛。しつこく勧められていたのですが、《ゾンビ映画》にまったく興味のない僕は、鼻で笑ってバカにした挙句すっかり忘れていたのです。しかし、ここのところネットでの盛り上がりが尋常ではなくなってきており、そこまで言うんやったらと、わざとハードルを上げまっくって半信半疑で観に行ったのですが……、

完全に参りました。

本当に尋常ではなく面白かった!

間違いなく日本娯楽映画の最高傑作でした! 

鼻で笑ってごめんなさい!

やはり才能のある人は、劣悪な条件の下でも、これほどに面白いものを作るのですね。ジャンルに関係なく、クリエイティヴな仕事をしている人達へは、死ぬほど嫉妬させるほどに素晴らしい出来でした。

様々な言い訳をしながらあきらめていたり、腐っている場合ではないと、頭を思いっきり殴られたような衝撃。 芸術作品ではなく超娯楽映画を さらにはこれほど最高なコメディー映画を日本の新人監督が作り上げた痛快さ! 光の見えない日本映画界に、新しい可能性を感じさせてくれた奇跡的な作品なのです。

皆さんが口をそろえて言われるように、絶対予備知識ゼロで観に行くべき映画。よってこれ以上何も言えないのです。公開終了後、改めて記事をあげようと思いますので、今回は改めましてこの一言。

今、この映画を見ずして何を見るのか!!

どのようなジャンルでも、その世界にドップリつかり、みじめで、カッコ悪く、泥にまみれてドロドロぐちゃぐちゃになっても、その世界に必死になってしがみつきながら、何度負けても絶対にあきらめずに、けっして回りや他人のせいにしないで頑張っている人は、たとえ経済的に潤わず、社会的にも成功しなくとも、天(全宇宙)は、当事者しかわかりえない何らかの祝福をその人に与えてくれることを、この映画は教えてくれます。 そう、すべての人間は生きている限り、その祝福を受ける可能性を秘めているのです!

何かに夢中になって頑張っている人も、

その何かを諦めかけている人も、

この世を謳歌している人も、

この世を恨んでいる人も、

勝ち組も負け組も、

引きこもりもニートも、

うつ病も対人恐怖症も、

パワハラもセクハラも、

小僧も小娘も、

兄ちゃんも姉ちゃんも、

父ちゃんも母ちゃんも、

じじぃもばばぁも、

とにかく今すぐ、映画館へ行きやがれ!!

おしまい