待望の我が子に命名するとき、皆さん画数や字の持つ意味を考えられますが、
本当は、もっと大事な事がある様な気が…。
命名考・2回目ですが、あくまで僕の勝手なイメージですので、軽く読み流して頂ければ。
昨今、お子様の命名には、皆さん姓名判断や字画占いの本等を読みながら、頭を悩ませていらっしゃるご様子です。
僕自身も子供が二人おりまして、命名には頭を悩ませた記憶があります。
最初の子は、姓名判断の先生に字画等を見てもらい命名したのですが、二人目の子の時は、どうもそうじゃない気がして自分の思うままに、その名前を音に発して心地よいものを第一の決め手に名前を付けました。
ご存知の様に、日本には古来より言霊の思想があり、言葉を音に発した瞬間それは全宇宙に放たれ、森羅万象に何らかの影響を及ぼすと思われてきました。
また、古代インドのバラモン教(古代ヒンドゥー教)の時代でも、言葉の響きは最も重要視され、数えきれない程のマントラ(真言)が生まれます。そして、それぞれのマントラの発する響きのエネルギーが、天地のエネルギーに呼応し共鳴して、物事を動かす原動力となっていると信じられてきました。
であるなら、字の意味や字画ももちろん大切な要素ではあるでしょうが、名前を付けるにあたっていちばん大切な事は、発音。 音に発して心地よいか、そうでないかという事ではないでしょうか。
命名考・1回目にも書きましたが、命名された名前は生涯に渡り、幾度となく周りの人々に呼ばれます。
特に父親、母親が口に発する回数は数えきれない程。
父母が我が子を呼ぶたびに、その潜在意識の奥底に、よいイメージを重ねられているのか? 我が子を呼ぶたびに父母自身が心地よい雰囲気を醸せているのか?これは、その子の運命にとって、大きく影響される要素となるのではないでしょうか?
日本語の発音やその影響力に関する研究書や文献は沢山出ており、様々な説があります。
しかしいちばん大切な事は、ご両親がその子の名前を呼ぶたびに、穏やかで心地よい雰囲気でいられるかということだと思われます。
命名を書に置き換えるとき、その文字が発する心地よい音のイメージをそのまま表現する事が出来ればと、日々、己が作為のできる限りの排除を心がけておるのですが…。