《命名考》5 色も形も音の響きで成り立っており、その響きが美しければ 美しい程、人は幸せを感じるのでしょう。

宇宙の始まり(ビッグバン)は、ご存知の様に僅かな《ゆらぎ》で始まりました。 《ゆらぎ》=《波》=《音》そう、音の波動は遍く一切に響き渡り、人々の心の奥底でシンクロします。

命名書の仕事が増えて、人の名前の不思議を事あるごとに考えるのですが、縁ある方が思案の末命名されるその御名前は、 新しく産まれたその子の意思が引き寄せて、そうなるべくして付けられたものの様に思われるのです。

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もし輪廻転生を繰り返す魂なる物の存在を信じるならば、その魂の波動(その子の意思)が付けられるべく波動の名前にシンクロし、結果的にその魂自身がその名前を選んでいるのではないでしょうか? 人の意識の約一割が顕在意識で、残り九割が潜在意識であるならば、その潜在意識が名前を含め、人生の様々な出来事の 決定を司っているのでしょう。

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この宇宙のすべてが波動で構成されているそう。小鳥のさえずりが時が経つに従ってシンクロ(同調)して行く様に、 人生の物事は、その周波数に同調したもので構成され、すべては必然の中で巡って行くはず。

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古の日本文化に独自の文字は存在せず(古神道の文献には古代文字の存在説がありますが)音の響き(口伝)での継承スタイルでした。

言霊、音霊として音の響きを大切にした母音中心の日本語の発音は、世界に類を見ない程の美しさです。その音の波動を敏感に感じる感性が日本人のDNAに組み込まれており、その美しさを継承し続ける限りにおいて、日本人の美意識 や宗教観は保たれるのでしょうが、昨今の話し言葉はどんなものなのでしょう?

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僕自身も、今迄自分が話す言葉の響きに意識を持ったことがなかったのですが、話す言葉の内容以上に言葉の響きが醸し出すイメージの方が、相手に与える印象を決定づけるのではないでしょうか?

さらに、常日頃の自分の想念が潜在意識の波動を構成し、その波動が、それにシンクロする森羅万象のエネルギーを引き寄せ、思想、佇まい、表情、声の響き、もっと言えば運命や宿命にまで、大きな影響を及ぼしているのでしょう。

とすれば、自身の吐く言葉や表す態度や表情は、そのまま血となり肉となり、実際に現実を動かす力となって、物事を具現化します。したがって、今ある自分は誰のせいでもなく100%自分が作り上げた結果なのですね。(あ〜恐っ!)

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話がズレてしまいましたが、やはり響き(想念や言葉)がすべてを作り上げている事は疑いのない事実のようです。 量子力学の世界でも物質の究極は波動で構成されており、事象の成り立ちすべてが何らかの音を奏でいるそう。 色も形も音の響きで成り立っており、その響きが美しければ美しい程、人は幸せを感じるのでしょう。

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始めに言葉ありき

人生の始めには、名前ありき

永い魂の遍歴を経て、新たに産まれてくる命の息吹の波動は、その周波数にシンクロした御名前が授かるはずです。 縁ある人は、是非その御名前を美しい響きで、美しい想念(イメージ)を添付して呼んであげて下さい。きっとその子は世の中にある沢山の幸せを感じる感受性を育んで成長してくれる事でしょう。

今からでも遅くはない。 人生、何時だって上書き可能です。

おしまい