緊迫する東アジア情勢。こんなときこそ《上々颱風》の無国籍ちゃんちきミュージックの復活を切に望む!

白崎映美

子供じみた挑発の言葉が飛び交う北朝鮮、アメリカ、中国、韓国、そして日本の政府首脳陣達の声明の数々。 相変わらず世界はジョン・レノンの語った通り、一部のキ○ガイ達に先導され続け破滅してしまうのか? 今こそ立ち上がれ!《上々颱風》紅龍!そして白崎映美!

最初に上々颱風を見たときの衝撃は、未だに忘れられません。 リーダー紅龍《三線バンジョー》がリードするアジアンテイスト満載のロックのリズムに、これまたアジアンテイスト 満載の女性ツインボーカルの何とも不思議なハーモニー。紅龍の出汁の鍋の中に、西洋東洋の音楽をぶち込み、こってり煮込み、白崎映美西川郷子の唄声のポン酢に浸して食べるその闇鍋の味は、どこかノスタルジックで涙ものの味でした。

からす

コンサート会場も、離島、市場、芝居小屋、寺社、教会、風呂場といった、当時ではあまり考えられなかった場所で開催し、そのパフォーマンスは斬新で、サーカス、チンドン屋、見世物小屋などをごちゃ混ぜにしたような面白さがあり、パッケージ化された既製のイベントにアンチテーゼを投げかける意図を感じました。

楽曲はほとんどがリーダーによるもので、社会的、精神的弱者に対して生きる希望や喜びを与えてくれる様なものが大半で、ラブソングの様なものはあまりありません。

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一番メジャーな所での活躍は、日本航空のCMで採用された《愛より青い海》や、ジブリ映画《平成狸合戦ぽんぽこ》で 使われた《アジアのこの街で》《いつでも誰かが》等で、当時は結構な人気でした。

また、《上々颱風》のコンセプトのすべてをその唄や踊りやMCで、遺憾なく発揮し続けた白崎映美の全身全霊のパフォー マンスは特筆もので、もっともっと評価されても良いはずです。

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リーダーの紅龍が病気療養中の為、現在は活動休止状態なのですが、このご時世、是非もう一度ドカーンと復活の花火を打ち上げてもらいたいものです。

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活動休止中の他のメンバーは個々に活動をしているようですが、やっぱり白崎映美は凄い!凄すぎる! 精力的に様々なライヴを行っているようですが、特筆すべきは、山形県酒田市出身の彼女が結成した《白崎映美&とうほぐまづりオールスターズ》という東北に土着化したようなビッグバンドの活動です。

東北人の精神〈蝦夷〉に太古より脈々と受け継がれて来た、体制に対する反骨と抵抗の音楽です。やはり縄文思想を思わせるその精神性は、白崎映美の本質であり、もっといえば自身の主体性を維持しつつ、他者を尊重し共存共栄させようとする、懐の深い男前な心意気。

からす

持ち前の美しい容姿をかなぐり捨て、(なまはげ)よろしく激しく歌舞くその様は、別次元で美しく、光り輝いています。

やはりおらが地域に根ざした表現やその伝達パフォーマンスは、理屈ではありません。魂の奥深い所に響かせる圧倒的な力強さと温もりを感じ、涙を誘います。

既に結構な年齢(ゴメンナサイ)ですが、ヨボヨボのババァになっても皆を元気にする歌を歌い続けてほしいものです。

からす

古のアジアの文化(縄文思想・老荘思想・原始仏教)を今一度思い起こし、何とか戦争を回避させ、多民族の共栄共存の道を探れないものでしょうか?

理屈でダメなら、皆がアホになって《上々颱風》の音楽で踊ってみませんか? 踊って歌って笑っ て騒いでフラフラになって…。
その時天から降って来た光が、問題そのものを消し去って…消し去って…。

からす

そんな子供じみた妄想をしてしまう昨今です。

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おしまい