新生ももいろクローバーZの本気、新曲《The Diamond Four》 いくつかの試練を経て磨き抜かれた原石たちは、ついにブリリアンカットの光り輝く四つの大きなダイヤモンドに!

The Diamond Four

やること一つだカーニバル!カーニバル! そう、ももいろクローバーZこそは、意味のないことに意味があるのです! 食わず嫌いは超大損 、ウザいぐらいが丁度いい!、超ド級のこの調度品、我らがももいろクローバーZ !!!

まずはお詫びから。

あーりんファンの皆様、もしお読みになっていたら申し訳ございません。表紙イラストのあーりんの似顔絵が何度描き直しても似てくれません。けっして悪意があるわけではなく、わたくしの貧弱な画力の限界なのでございます。

どうかどうか、お許しを。

からす

お詫びから入るという、なんとも卑怯な手口を使ってしまったのですが、これからのももクロの方向性を決定付けるであろう、新曲《The Diamond Four》MVの先行配信がスタート! 

これぞ新生ももいろクローバーZの完成形、最高に素晴らしい出来なので、興味のない方も沢山おられますでしょうが、

♪食わず嫌いは超大損 、ウザいぐらいが丁度いい♪ 

ということで、ご紹介させていただきます。

ももクロとラップの相性が抜群なのは、以前、いとうせいこうの手がけた《5 The POWER》を歌った時から証明されていたわけなのですが、今回は、四人体制となり、20歳を越えたメンバーそれぞれのキャラクターの成熟度と飛躍的に向上した歌唱力をベースに、《全力感》を前面に出さず、心地よい《脱力感》を漂わせ、今現在の等身大のももクロを最大限生かしきった、軽快でご機嫌なMVなのです。

四人体制となって一年余り、一人抜けてしまった感もなくなり、四葉のクローバーとしての座りも安定。なるべくしてなった現在のももクロは、自然発生的に現れたコンセプト、《笑顔の天下》を具現化するために必然的に神に選ばれた、四石のダイヤモンドだったのでしょう。

からす

思えば、ももクロが結成された当初、7~8人ほどいたメンバーが淘汰され、6人のももクロとしてメジャーデビュー。そこから精神的支柱、早見あかりが脱退。しかしながら、この大きなピンチをチャンスに変え一大ブームを巻き起こします。さらには、10周年の去年の年頭、今度は歌とダンスのパフォーマンスの要、有安杏果の電撃引退があり、ももクロ最大のピンチを迎えます。

結成10周年、東京ドームのライヴに向けて、歌割、ダンスの振り付け、ダンスフォーメーションのすべてを一から作り直し、血の滲むような努力の結果、無事に大成功を収めるのです。

すべての曲を短い期間で作り替える過程で、有安杏果の抜けた穴は思った以上に大きかったことをメンバーは嫌というほど思い知らされたことでしょう。しかし、その逆境を正面突破して 《The Diamond Four》 の新生ももいろクローバーZを作り上げたメンバー四人及びスタッフの心意気とその覚悟は、ライヴパフォーマンスと最後の挨拶からひしひしと感じとることができました。

その後、メンバー個々の自覚がより一層芽生え、四つの原石は飛躍的に磨き上げられ、それぞれの輝きに独自の色気(ももクロの場合、良くも悪くも未だエロい色気は皆無)が放たれ、今までに無かった落ち着きと安定感が立ち現れました。

10代の頃のヒット曲は、ほぼすべてリニューアルされ、すっかりお嬢さんになった今のももクロが歌っても、痛々しさや違和感が無くなり、四人になってからのパフォーマンスは、それまでのももクロにはなかった新たな魅力を醸し始めたのです。

で、5月17日リリースの5thアルバム《MOMOIRO CLOVER Z》から先行配信 されたMV《The Diamond Four》

僕的には、四人体制になってからの楽曲は結構好きなものが多く、《笑一笑 ~シャオイーシャオ!~》《吼えろ》さらには傑作《あんた飛ばし過ぎ!!》などは、どドストライクでした。 そして今回シングルカットされるラップ曲《The Diamond Four》

最大の逆境を乗り越えた今のももクロは、天下無敵!唯我独尊!

その努力と鍛え抜かれた精神力に裏打ちされた、四石のダイアモンドは 、 神曲《The Diamond Four》によって、 完全無欠なブリリアンカットに研磨され、 底抜けに明るく最高に美しい輝きを放ちます。

からす

このMVのディレクターは、OSRINとあるのですが、この映像の演出が素晴らしすぎる! ライブ前日、メンバーそれぞれのホテルでのプライベートなシーンから、翌日ライヴに出発するまでを お洒落でかっこよく、そしてユーモアたっぷりに映し出します。 

曲の半分以上はラップでの展開となるのですが、この詞がたまらなくいいんです。 無理やりな押しつけがましいプラス思考なんがウザイだけ、理屈なんかめんどくせーんだよ、クソくらえーーーっ! 意味のないことに意味があるんだと、《意味のない言葉遊び》を羅列。

ヒップホップのリズムに合わせ、日本語英語ごちゃまぜの軽快なフレーズを 韻を踏みながらラップする四人の声の心地よいこと、温かいこと、楽しすぎること!  

面白いフレーズを少しだけ抜粋すると、

意味のないことに意味がある
いみじくあってもビビットガール
大人の女性をPR
能ある鷹の爪にネイル

と、夏菜子がベットの上で赤いマネキュアを塗ります。

一二っ三 騒が四五六
七転八倒の双六の如く
羅針盤上は波乱万丈でも
満場一致で埋めるかランド

今のももクロを、最高の言葉遊びで気持ちよく表現!

食わず嫌いは超大損
ウザいぐらいが丁度いい
超ド級のこの調度品
我らがももいろクローバーZ

「超ド級のこの調度品」笑いました。

そしてテーマのメロディーにのって、ももクロが脱力してフリフリに踊ってくれます

BABY BABY これっきゃないっしょ
ここ掘れONE CARAT DIAMOND
超ムキになってキョドっても
明日は空からVERTICAL
届いて遠く君のもとまで
宇宙一うるさい注意注意
離陸着陸パンデミック
広がる笑顔がDIAMOND

BABY BABY やるっきゃないっしょ
こぼれるみんなの DIAMOND
超絶身勝手になっても
やらねばねばなんもなーい
なんてこった余所見は厳禁
桃色FRAGRANCE FURIFURI
まるっと笑って使っちゃおう
やっぱり笑顔がDIAMOND

ついてこい まだ物足りないネ

相変わらず、メンバーそれぞれの小ネタ(ディスりもあり)を散りばめ、曲の合間に入る合いの手や笑い声の楽しいこと、心地よいこと!

最高に笑ったシーンは、一人部屋で寂しいしおりんがいつものように夏菜子の部屋へ。部屋を間違え出てきたのは満面ウエルカムスマイルのれにちゃん。それを見たしおりん、自分が間違っておきながら、まったくの無表情でガン無視スルー。 その真顔は、何度見ても笑えました。

そしてラストは、全員サテン地の黒いスーツに身を包み、颯爽とホテルの廊下を練り歩きながら、ライヴ会場に向かいます。 このシーンこそがミュージカルの王道、カメラに向かって歩きながらのダンスと歌のパフォーマンス。 ディレクターのOSRINという人はよく知らないのですが、センス抜群、ミュージカルの楽しさをよくわかってらっしゃる! 素晴らしい!

このあたりのリラックスした突き抜けた楽しさは何度も修羅場を潜り抜けた最強アイドルももクロの真骨頂! 

何度見ても楽しすぎる!

しおりんだけがスニーカーを履いて、他の三人がピンヒール。なのに足の長さが揃って、全体のバランスが整っている不思議。

からす

四人のユニゾンもすばらしく、とても耳障りが良いのです。 ある意味異質だった杏果の声が消え、当初はまとまり過ぎる感はあったものの、それぞれの歌唱力と表現力で、逆にその魅力は倍増し、新生ももクロの完成されたユニゾンを聴かせてくれるのです。

ももクロの唯一の《意味》(制御装置)であった有安杏果が外れたことにより、結果的にメンバー四人の《無意味》が、よりいっそうの光を放ち、天岩戸が開け放たれたのでしょう。

この軽さと楽しさバカバカしさは、まさに《意味のないことに意味がある》を僕たちにヴァイヴレーションで教えてくれます。 やはりももクロに重たいコンセプトを乗せてはダメなのです、バカなんだから!  

平成の時代は《全力》で駆け抜けたももいろクローバーZ。そのひたむきで純粋無垢なエネルギーは《閉塞感》という名の大海に《あきらめ》という空気で膨らませた《無気力》という名の浮袋に乗って漂っていた僕たちに、今一度すべてを信じてみようという衝動を与えてくれました。

そして迎える新たな元号、令和の時代は響きの時代。 《脱力》の軽快さで突き進み、理屈や理論ではどうにもいかなくなった現状を、そのヴァイヴレーションでシンクロナイズ!

《混沌》という名の令和時代の大海原を《軽さ》《楽しさ》《バカバカしさ》を混ぜ込んだ燃料を大量に積んだ、《笑顔》という名の豪華客船に、もののふどころか世間を乗せて、ドンチャン騒いで大航海!

世界に無意味な波風を立てまくり、敵も味方もドンチャン騒 ぎ!

そう、意味のないことの中にこそ、宇宙的な大いなる意味が内包されているのです!

意味がないからこそ、どこから見てもダイヤモンドの美しい輝きを放つのです! もしかしたらそれは、世界を救う唯一の光なのかもしれません。

からす

こんなちんけなブログに書いたって絶対に届かないのでしょうが、一つだけ提案させていただけるなら、このMVのディレクター、OSRINを監督に据えて《The Diamond Four》のイメー ジを膨らませて、コメディータッチのミュージカル映画を一本つくってほしい! 

ドキュメントとファンタジーが混然一体となった、底抜けに明るいミュージカル。お涙頂戴や小賢しい成長物語なんぞクソくらえ! ただただひたすらくだらない、Love&Peaceな風を吹かせてほしい!

ももクロコンサートのメイキングと、僕私、兄ちゃん姉ちゃん、父さん母さん、爺さん婆さん、それぞれの《もののふ》の生き様(リアルな状況描写だけでいい)を絡め合わせ、最後は東京ドームから世界に向かって《The Diamond Four》を歌い踊りながらの大行進! これに2020東京オリンピックを絡めることが出来たら言うことなし!! 

随分古い映画なのですが、《マルクス兄弟》のコメディ映画で、自然発生的に膨れ上がった大衆をマルクス兄弟が引き連れて、音楽を奏でながら大行進で終わる映画を観た記憶があるのですが、この映画も、何万人もの老若男女引き連れて、♪桃色FRAGRANCE FURI FURI ♪ と歌い踊り、ももクロが放つ桃色FRAGRANCEを世界にまき散らしながらの大団円で終焉を迎えます。

今一度、大人になったももクロが、鼻歌のように脱力でラップを口ずさみながら桃色FRAGRANCEの香りで世間を巻き込むプロレスを仕掛けてほしい!
そして地球を救ってほしい!

からす

いじけないって決めてたのに 自問自答抜け出せなくって
みんなで涙シェアして笑顔に戻ったよ
人はみんなそうfakedモンスター
どうしたって止められない
洗いざらいに総ざらい  太陽みたいに
(あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃー)

さぁ、五月からは新時代《令和》。 もう十分、四人のスキルは整った。

ハートとハート トレード 
レートは言い値でいいの? 
ユンボで掘削DIAMOND 
愛が愛が愛が愛が愛が必要です 


ももいろクローバーZ! 新たなショーの幕開けです!

あっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃー!

おしまい