NHK・Eテレは、やっぱり凄い!! 9月16日(土)から3週連続で放送されている《オドモTV》。説明不能の面白さ! 映画《君の名は。》のプロデューサー・川村元気、Perfumeの振付師・MIKIKO、PerfumeのPV映像ディレクター・関和亮、そして音楽担当は今をときめく《RADWIMPS》が集結! そしてそして、発想担当は何と、そこらへんのこどもたち!!
三回の放送予定中二回終了し、あと一回しか残っていないのですが、これは見ておいた方が良い番組なのです(根拠はありません)!
何時もの様に、かみさんが録画しておいてくれ「これ、好きそうだから見たら?」と、投げ捨てる様に勧めてくれたもの。これまた何時もの様に「俺はそんなに簡単に見透かされる様な、薄っぺらい、底の浅い人間ではない!」と思いつつ、見たのですが、またまた何時もの様に「す、すげぇーっ!」「たのしーい!」と、かみさんの思惑通りの喜びよう。
そんな簡単でわかり易い底の浅い僕なのですが、面白い物は面白いのです!かみさんに何度掌の上で転がされようとも、《オドモTV》は凄かった!
NHK・Eテレは、実験的な番組が多く、時々見ているのですが(にほんごであそぼう等)、民放では出来ない番組をドンドンやってくれるので、敬意を表して最近は受信料もちゃんと払っています(ひよっ子も見てるし)。
で、《オドモTV》に話は戻るのですが、まずその発想が素敵なのです。番組コピーに『考えるのは「こども」、つくるのは「おとな」。こどもたちのアイデアに、日本のトップクリエーターたちが本気で向き合った番組』とあるように、まず大人の手の入っていない、子供の純粋な発想をそのまま丸ごとチョイスし、大人のプロのクリエーターの手で、ストレートに構成した作品を視聴者に提供するというものなのです。
まずは番組のテーマソング。題名は知らないのですが、とにかく《チュッチュルー》なのです。
♪こどもになってもチュッチュルー
おとなになってもチュッチュルー
ハッピー、ハッピ、ハッピ、ピピピ
オドモTVがはじまるよ♪
子供の不安定な歌声で意味不明のフレーズを繰り返すこの曲で、まずはドカーンとやられるのです。
普通「こどもになっても」のあとの擬音語に 「チュッチュルー」なんて持ってきません。文章そのものも意味不明ですが、口に出して歌ってみると、なぜか気持ちがいいのです。
子供はよく意味不明の擬音語を何度も繰り返すことがあります。その音を出す時の気持ちよさを楽しんでいるのでしょうが、この「チュッチュルー」もそうで、おとなの僕も何度も歌いたくなるのほどの中毒性を持っており、いまだにエンドレスで「チュッチュルー」が、脳内リピートしています。これ、今をときめく《RADWIMPS》が作っているらしいのです。
次に「オドモのがたり」というコーナーがあるのですが、こどもが作ったお話をそのまんまおとなのプロのパフォーマーが演じるのですが、その顔ぶれが凄い!森山未來、岩井秀人、前野健太。どうですか皆さん!僕が自慢することはないのですが、凄いでしょう!
起承転結クソ喰らえ!そう思ったんだからしょうがない!こどもたちの理屈抜きの発想力は破壊力抜群。おとなのパフォーマーたちも、その破壊力にやられてしまう危機感で、真剣に立ち向かっているそのテンションが、もろに伝わってくるのです。
そして「オドモおどり」。おそらく即興で歌い踊っているであろう、こどもの映像と、その踊りをプロの振り付け師が形にしたものを三人のダンサー「ELEVEN PLAY」が踊ってる映像を平行して見せてくれるのですが、これが何とも不思議な予測不可能のダンスパフォーマンス!
感情がそのまま形になった、身体表現の原点のようで、とにかく楽しい!
「オドモテック」では、赤ちゃんの“うごき”をおとなに置き換えて、最新のCG技術で見せてくれます。立つ、歩く、転ぶ、起き上がる等の単純な動きが、何でもない日常の景色の中で異様に展開されるのです。手がけるのは、リオデジャネイロオリンピック閉会式のCGも手がけた真鍋大度。
「オドモニュース」で有働アナも花を添えている《オドモTV》。
教育テレビなんだけど、一切教育しておらず、終始意味のないところ(俯瞰してみると哲学的なのだけれど)が大好きなのです。
地球を取り巻く、どうしようもなく重たいこのクソみたいな空気感を、不思議な呪文《チュッチュルー》で、 今こそ皆でハッピーに吹き飛ばそうーーーーーっ!
♪こどもになってもチュッチュルー
おとなになってもチュッチュルー
ハッピー、ハッピ、ハッピ、ピピピ
オドモTVがはじまるよ♪