作詞・作曲・脚本・演出・企画・構成・物販販売・役者・芸人・歌手 このすべてを二人でこなし、プロダクションに所属しないアイドルの最終形態。そのパフォーマンスのプロ意識には脱帽です。
皆様、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
新年、初っぱなからお見苦しいイラストで申し訳ございませんが、時代を変えそうな若手タレントの筆頭として、どうしても扱いたかった『生ハムと焼うどん』です。
昨年からテレビ・ラジオ等のメディアでぼちぼち登場し始めた『生うどん』(略称)ですが、その破壊力たるや凄まじく、話題騒然、 賛否両論、ネット炎上と、早くも無視出来ない存在となりつつあります。
アイドルとしてのビジュアルこそは中の下(ゴメンナサイ)ほどですが、ライブでのぶっ飛んだパフォーマンスは、一度見てしまったら頭から離れない程の破壊力で、病み付きになるか、二度と見たくないかの両極端にはっきり分かれる程に癖のあるパフォーマンスです。
ライブの内容は、最初から最後迄演劇仕立てで、楽曲もそのストーリーの流れの中での劇中歌として構成されており、一つの演劇を見ている様な感覚を覚えます。それもそのはず二人とも劇団に所属しており、寸劇のスキルは半端なく、高校演劇部の文化祭の出し物にお笑いとアイドルの要素を混ぜ込んだ様な、カオスな構成です。
しかし侮ってはいけません。その辺のプロのアイドルや芸人など足元にも及ばない程の完成度とプロ意識で終始飽きさせる事はなく、ももクロやでんぱ組等が広げた女性アイドルの表現の幅を遥かに飛び越え、まさに何でもありのパフォーマンスで、そのぶっ飛びぶりは女芸人をも凌駕するレベルです。
ライブでは終始全力で、観客を楽しませる為なら手段を選ばず、どんな事でも徹底してやる覚悟は凄まじいものがあり、その心意気は見ていて清々しくもあるのです(実際に生でライブを見た訳ではないのですが) 。
下ネタやため口、へん顔など自虐ネタも含めた差別的な表現で、度々バッシングされてしまいますが、過激なギャグや楽曲など、全体を注意深く聴いていくと、その根底に流れているメッセージはある種哲学的で、楽曲の作詞作曲を担当している東理紗は、いたって真面目で真摯に創作している事が解ります。
今のライブのスタイルは、ほぼ完成している(歌や踊りのスキルは別にして)ので、今後、自己プロデュ−スで何処迄行けるのかは未知数ですが、手慣れたプロの手を借りずに、いけるところ迄、突っ走って欲しいものです。
様々なジャンルで頭角を現している最近の若いアーティストやスポーツ選手のほとんどが、気持ちも身体も『軽い』様に感じるのは、僕だけでしょうか? 負けず嫌いで、強烈な自我の発露は感じるのですが、そのエネルギーは決してどす黒くなく、透明感のある力強さを放っている様に見えます。
純粋にそのジャンルの表現が好きで、その部分の欲は強いのでしょうが、その結果についてくる名誉欲や金銭欲等の二次的な欲望が薄いのでしょう。又、そうでなければ今の時代には通用しないのでしょうね。
2017年は激動の時代の予感。
この若者のエネルギーを見習って、軽快に、美しく生きて行ければ、きっと楽しく平和に過ごせるのでしょう。
HAPPY NEW YEAR 2017!!
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