《ももいろクローバーZ》有安杏果電撃引退に思う、新生ももクロの輝く未来。

ももクローバー2

有安杏果、電撃引退! 久々に各メディアを賑わせたももクロネタは、ファンとしては大変に悲しい出来事でした。はたして、残された4人体制の新生ももクロに、光輝く未来はあるのか?

皮肉なことに、(杏果引退)発表の、ネットニュースや地上波ワイドショーでの大々的な報道に、改めてももクロの知名度を知ることとなったのですが、欅坂46、乃木坂46や、他の若いアイドルユニット等の台頭によって、時代の流れから少しずつズレて行っている感の否めなかった現在のももクロにとって、このピンチを、新生ももクロを作り上げる絶好の機会としてポジティブに受け止める事が、《笑顔の天下》を達成する上で、一番の近道なのでしょう。

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独特な個性を武器にアイドルとして立ち振る舞う他のメンバーに比べ、キャラクターを作り上げそれを演じることに何倍ものエネルギーを必要とした有安杏果の精神の疲弊度は、想像以上のものだったのでしょう。

ライヴやテレビ番組で、精神的にこらえきれずパニック障害的な症状を見せたことや、肉体的な脆さに、メンバーやスタッフは腫物に触るように接していたはず。 しかし、ももクロ躍進における有安杏果の果たした役割は絶大で、歌、踊りのスキルは言うまでもなく、他の常人離れした(性格的な素養)4人のメンバーに比べ、いたって普通人の有安杏果が共に並ぶことによって、他の4人の特質を際立たせるスケール(ものさし)の役割を担ったことは、他者に伝えるという意味では、必要不可欠なものでした。

四人だけだと収まってしまう色が、有安杏果が加わることによって、いい意味でのはハーレーションを起こし、ももクロ全員の彩度が際立ったのです。

プロダクションサイドは様々な説得工作をしたのでしょうが、最終的にはももクロに対する功績を認め、有安杏果本人の意思とその後の人生を考慮し、脱退を容認したのでしょう。

引退発表から様々なメディアに出演し、引退に至るまでの経過やその理由を語っています。おそらくプロダクションとの話し合いで決められたストーリーを話しているのでしょうが、「普通の女の子の生活をしたい」の引退理由は、有安杏果と残されたメンバーにとって、正解だったのでしょうか?

芸能人としての幸せを捨て、普通の女の子としての幸せを選択したとする有安杏果には、これからの人生、当たり前のように恋愛も結婚もし、人並みの幸せを掴んでもらいたいものです。

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さて、ここからが本題。

四人体制となった新生ももクロの今後の活躍を切に願う、ファンの一人として、個人的な願望を勝手に語らせていただきます。

今年10年の節目を迎えるももいろクローバーZは、年頭から波乱の船出となってしまいました。 本来なら、結成10周年を華々しく打ち出し、様々な仕掛けを考えていたであろう制作スタッフ(川上プロデューサー)は、出鼻をくじかれた格好になったのですが、そこは敏腕プロデューサー、転んでもただでは起きないはず。

このピンチをさらなる飛躍のチャンスに捉え、停滞気味だったももクロ人気の起爆剤として利用して行くはず。ももいろクローバーZ(早見あかりが抜け5人体制となってからの)として時代を駆け抜けた約7年、サブカルチャーの世界から始まり、メジャーな女性アイドルグループとして、新たな形を作り上げます。

男女問わず、子供からお年寄りまで幅広いファン層を獲得。しかし、ここ2年程は、その後の方向性を模索。速すぎる時代のスピードに乗りきれず失速。コアなファンの支持によって、何とか持ちこたえているのが現状でしょう。

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僕自身、ファンになった当初の熱は冷め、個々の特異なキャラクターの興味だけで、何とかファンであり続けているのです。

十代の頃のメンバーのキラキラした当初のパフォーマンスは、心躍るものでした。無理に整えることよりもカオスの面白さをむき出しに見せ、メンバーの個性を前面に押し出すことによって溢れ出る魅力は、メンバー全員が二十歳を超えたあたりから、全力でやればやるほど何故か違和感を感じ始めるのです。 すっかり奇麗になってお嬢さんになった現在のメンバーに、当時の歌は、徐々に合わなくなっていきます。

今は色分けした派手な衣装を着せてもピンとこず、私服のほうがより魅力を感じてしまうのは、僕だけでしょうか?

楽曲も、《泣いてもいいんだよ》あたりから新曲がリリースされてもどこかかずれているようで乗れないのです。それらのモヤモヤしたフラストレーションをすべて一掃し、新機軸を打ち出す絶好の機会が、今なのでしょう。

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ももクロの魅力は、理屈では測れないエモーションにあります。

セカンドアルバム《5TH DIMENSION》あたりから制作サイドは、はっきりしたコンセプトを打ち出し、彼女たちを巫女的なスタンスで演出するようになります。制作側が作り出す、はっきりした方向性と、明確な理論のコンセプトは、はたして必要だったのでしょうか?

コンセプトとして打ち出さなくても、彼女たちに巫女的な要素は内包されています。それがより明確に表れるのは、理屈抜きで歌い踊るパフォーマンスなのです。《バカになれ》を謳っているはずのももクロサイドが、最近はバカになり切れていないように見えるのです。

もちろん歌や踊りのスキルを高めて行くことは絶対に必要なもので、今まで努力してきた歌唱力や演技力の向上は、今後、質の高いパフォーマンスを展開していく上で生きてくるのでしょうが、ファンの笑顔を引き出すのは、理屈を超えた人間賛歌にあるのではないでしょうか?

メンバーに小難しい理屈を伝えても、わかったフリをしているだけでわかっているわけがないのです。バカなんだから。
ただ、曇ることのない《感受性》 を備えた彼女達は、ときに感性のみで理屈を越えた超人的な理解を示すのです。

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そこで実現可能か不可能かは別にして、一ファンの勝手な提案を。

まず、今までの製作スタッフを全て刷新(今までの絶大な功績を感謝した上で)してほしいのです。ももクロ躍進に関わってきたスタッフを入れ替えることは、縁やつながりを大切にしてきたももクロ陣営にとっては、非常に苦しい選択ではあるでしょうが、現状のスタッフではもう時代に追い付いていないように思われるのです。

今のスタッフは、ももクロのメンバーを大好き過ぎて、客観的に見ることが出来なくなっているように感じます。

とにかく時代を象徴するビジョンを見せないと,新生ももクロのさらなる躍進はありえません。

CSの、ももいろフォーク村でのパフォーマンスは、個々の歌唱力のスキルを上げる意味において、今までは有意義だったのでしょうが、そろそろ昭和的なものをそのままなぞるのは卒業して、今の時代の波に上手く乗せ、新たな見せ方をしっかり模索した上で、完成度の高いものを提供して欲しいのです。

言い方は悪いのですが、僕ら昭和世代のオヤジが、大好きだった昭和のフォークを若いももクロのメンバーに歌わせて喜んでいるとしか見えないのです。もう内輪受けは終わりましょう。内輪で喜んでいる場合じゃないはず。ファンでない人にでも十分に楽しんでもらえる様なとびっきりのエンターテーメントが出来るスキルはそれぞれのメンバーに備わっているはず。 従来のももクロのイメージを引きずったままでは、今現在の彼女たちを客観的にプロデュースするのはむつかしいのではないでしょうか?(音楽プロデューサー武部聡志の英断は素晴らしいものでした)

音楽スタッフ、振り付け師、映像作家、衣装デザイナー、舞台演出を全て入れ替え、四人になった今現在の彼女たちを冷静に見据えたうえで、それぞれのメンバーの特性にあった演出で、新生ももクロをゼロから作り上げてほしい。

さらに、個々を認知してもらう為に今まで非常に有効だった、メンバーの色分けも、これからは名前をしっかり覚えてもらうため、ことさら強調しなくても良いのではないでしょうか。四人がカチッとハマった《四葉のももいろクローバー》というパッケージを色濃く作り上げ、四人が一つの有機体となったダンスなり歌なりを今の時代に投げかけます。

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総括する川上さんの下に、時代を読める総合プロデューサーを置き、その指揮のもと、今までのももクロの歴史をふまえたうえで、全く新しい、四人体制になったからこそ可能になったパフォーマンスを見せてほしいのです。

今までのような、メンバー個々の特質に頼ったような演出ではなく、完成度の高い魅力あるパッケージを作り上げます。そのパッケージに意味付けは不要。ただただ楽しい、ラブソングやハッピーなだけの楽曲を、 素晴らしい衣装とダンス、そして様々な演出を施した中、メンバーが出来る限りの完成度でパフォーマンスするのです。

その過程で、彼女たちの内面から醸し出される色、匂い、風は、作られたものではなく、真にリアリティーのあるものが生まれるのではないでしょうか?

理屈や理論ではなく、物言わぬ説得力は、四人のメンバーにはしっかり備わっています。それだけ類稀なメンバーが揃っているのです。理屈は観客が各々感じ取り考えればいいこと。その捉え方に幅があればあるほど良いパフォーマンスとなるのではないでしょうか?

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個人的には、ノスタルジックなミュージカルを今風に再構築し、終始《ラヴ&ピース》なだけのパフォーマンスを見てみたい。メンバーは今までに経験した喜怒哀楽のすべてを、ただただ楽しいだけの楽曲に乗せて、無心に歌い踊ってほしい。自身が歌になり踊りになったとき、観客を巻き込んだ《笑顔の天下》が実現するのではないでしょうか?

百田夏菜子の類稀な圧倒的な太陽の光を核として、何度も言うようですが、下手な意味付けや方向性を固めず、《ラヴ&ピース》の風だけをひたすら吹かせてほしいのです。

とにかくオリンピックまでは、《ラヴ&ピース》だけを歌ってほしい。ももクロならではの昭和テイストを感じさせるノスタルジーを醸しながら、今現在にハマるようにしっかりアレンジし直して、その良さを知らしめてほしいのです。

過去の貯金はもういりません。四人体制となったまったく新しい、見たこともない様な《四葉のももいろクローバー》を作り上げてほしい! わくわくドキドキする様なパフォーマンスで、「今度のももクロは凄い!」「今のももクロは面白い!」と、一般の視聴者に言わせたい!

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ももクロは三段ロケットです。 《ももいろクローバーZ》になった時、一段目が切り離され、まさに今、二段目が切り離されようとしています。

一段目(早見あかり)、二段目(有安杏果) の推進力で大気圏を突破した今、《笑顔の天下》を実現する為の宇宙空間にやっとたどり着いたのでしょう。

そう、ここからが本番!

ももクロの放つ笑顔の光は、遍く一切に及ぼすことが可能なフィールドに、今立ったところなのです。

様々な条件のもと、必死になってマネージメントしている制作サイドの苦労や、苦悩をまったく無視した上で、勝手な妄想をしてしまいましたが、一 ファンの戯れ言としてお許し下さい。

ただ、どのような形であっても、最終的にももクロ《笑顔の天下》を実現するよう望んでおりますので、これからも心より応援させていただきます。

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有安杏果脱退後も、ももクロの可能性は新たな形で無限に広がります。

ここが勝負所。

四人になったからこそ、ももクロらしく攻めて、攻めて、攻めて、いって欲しい。このピンチを期に、ももクロお得意のプロレスの方法論を今一度真似て、興行に結びつけて欲しいのです!

逆境こそがチャンスだぜ 雨も嵐も

さあ来い! さあ来い! 体は張りまくり

事情なんて乗り越えて

キミに会いたい 会いたい会いたい

スットコ・ドッコイ!!

単純明快!《四葉のももいろクローバー》よ、今こそ笑顔で地球を救え!!

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おしまい