ももいろクローバーZは、百田夏菜子なのです。早見あかりが脱退し、5人のメンバーが固定されて以後、またたく間に国民的インチキアイドルに駆け上がり、来年、結成10周年を迎える今、リーダー百田夏菜子様に思いを込めて…。
「♪えっがーおがぁーとぉまーらない、おどるこぉーころーとぉまぁらないー、うごきぃーだすよ、きみのーもとへ、はしれぇー、はしれー、はしれーっ!」
「♪それでもこたぁーえはーだぁーせぇーないよー、すこしのぉーことーばぁだせぇーないよぉ、きみがぁーすきぃー、それだぁーけでぇ、世界を変える・変わる?」
はい、50オヤジの凝り固まった世界観を変えてくれたのは、間違いなく百田夏菜子様、あなたでした。50余年、アイドル並びにアイドルファンを小馬鹿にし、自分が理解し得ないものをことごとく否定して来た了見の狭い大バカヤローの私をお許し下さい。
6年前、バナナマンの深夜ラジオ《バナナムーン》に出演された、あなた達の声を聞いた時、何故、設楽統がこれほど押しているのかサッパリわからなかったのです。このチャラチャラしたミンミン声のアイドルの、何処に引っかかっているのか?
それを知りたくて、私はYouTubeであなた達の映像を探し出します。
2010年ステラホールでの《走れ!》のパフォーマンスを見た時の衝撃は、今でもハッキリと覚えています。当時はまだ歌声も音声を被せてあり、踊りも未熟ではあったのですが、どこに向かって発しているのかサッパリわからないあなた達の凄まじい熱量だけは、一流ミュージシャンをも凌駕するほどのもので、その魂のパフォーマンスの得体の知れない魅力に分けもわからず打たれてしまったのです。
最初は、50を越えたいっぱしのオッサンが、15、6才の小娘のアイドルに涙する自分を受け入れがたく、気の迷いだと思い込むのですが、どうしても忘れることが出来ず、サマーダイブ2011 《極楽門からこんにちは》を観てしまったのが運の尽き、以後、あなた達の、関わった人達をすべて巻き込むハリケーンの様な巨大な暴風雨に巻き込まれてしまいます。
女優志望の女の子に、その訓練の一貫にと始められたアイドル活動。マネージャーに言われるままに、様々な不条理を文字通りその小さな胸で真正面から受け止め、反発したり喜び合ったりを重ねながらのアイドル修行。
ステージでパフォーマンスをするということは、あなたのすべてを晒した上で、ファンや業界関係者の評価をダイレクトに受けるということ。10代の女の子にのしかかる、そのプレッシャーとストレスの大きさは、素人の私から見ても、想像に難くありません。
それらすべてを内に秘め、まだ整理のつかない言葉になる前の、むきだしの感情(陰陽入り交じった)を 魂の叫びとして解き放ったそのパフォーマンスは、感受性を心の奥底に綴じ込め、上手く誤摩化すテクニックだけを身につけて、死んだ様に生きていた私の魂を、いきなり鷲掴みにし、否応無しに震えさせたのです。
世間のアイドルに対する偏見に対して、未熟ながらも真っ向勝負してゆく様は、アントニオ猪木の異種格闘技戦当時の心意気や、UWFを背負っていた頃の前田日明の覚悟を彷彿とさせるほどに魅力的で、あなた達がアウエイに打って出るたびに、ワクワク、ドキドキしたものです。
当時のあなたには自覚出来なかったでしょうが、思春期を迎える前後の魂の美しい女の子特有のエネルギーを伴った表現は、熟練した芸だけではけっして出せない、神の代弁者としての使命が宿っていたのでしょう。
その神性を宿したエネルギーのまま、あなた達は、紅白初出場、女性アイドルグループ初の国立競技場でのコンサート成功へと駆け抜けていきます。 常人では考えられないほどのさまざまな経験を凄まじいスピードで重ねながら、女の子から女性へと成長してゆく過程で、あなたの顔の表情はめまぐるしく変化してゆきました。
天真爛漫なその笑顔と、国宝級のアホさ加減は相変わらずですが、リーダーとしての責任、トップアイドルとしての自覚、メンバーやファンに対しての影響力等をしっかり自覚した、覚悟の顔を見せ始めます。
芸能界の大御所との競演の機会に恵まれ、そのエッセンスを吸収し、CS《ももいろフォーク村》では、歌唱のスキルを高めるべく、毎回、数々の難題に挑戦。また、演技の面でも、映画、舞台に主演し、NHK朝ドラの重要な役に抜擢される等、歌、踊り、演技、バラエティー対応のすべてをこなす、最強のアイドルとなるべく、努力を重ねてきました。
しかし、すべてに渡って確実に成長してゆく芸能に反比例して、悲しいかな、純真無垢な何も自覚し得なかった頃の10代のあなた達のパフォーマンスの輝きは、当然の如く徐々に薄れてゆきます。
国立競技場の単独ライヴまで登り詰めた時期を 一つの頂点とするなら、その後のあなた達は年齢的なものも相まって、ももいろクローバーZそのものの在り方を問われる様になるのです。
10代の少女特有の輝きを求めるアイドルファンは、同じスターダストの、《私立恵比寿中学》《チームしゃちほこ》やその他の若いアイドルグループに流れたでしょうし、紅白歌合戦の卒業宣言に違和感を覚え(あなたには何の落ち度も無い)、離れていったファンもあったことでしょう。また、アーティスト路線に走ったり、《サラバ、愛しき悲しみたちよ》以後のシングル曲のセレクトに疑問を持ち、興味が薄れていったファンもいたはずです。
しかし、このような逆風をもろともせず、今だにドーム級(50,000人のキャパ)の会場を満杯にする集客力を維持していることは、多岐に渡たる地道な活動の成果で、今までの女性アイドルグループがなし得なかった、子供からお年寄りまでの幅広いファン層を獲得した証なのでしょう。
アイドルは、ももクロしか魅力を感じない私にとって、今後あなたが、どのように変容していくのかが最大の関心事なのです。
ももクロは、百田夏菜子です。
あなたが、ももクロなのです。
五人のメンバーがそれぞれの色を発し、虹色に輝く奇跡は誰ひとり欠いても成り立ちません。しかし、あなたの太陽の様な光り輝く圧倒的な引力が、必然性をもって他の4人のメンバーを集め、さらに、ももクロに関わるすべての人々を寄せています。
もっと言えばその引力は、全宇宙に影響を与えているはず。あなたの如来のごとき《和顔施》は、あらゆる対立概念を和らげ、消滅させ、大げさに言えば、究極の平和世界(シャングリラ)実現の為の唯一の決め手となるはずなのです。
ですから、お願いです。
笑顔の天下を実現するため、今背負っているものすべてを忘れ、あなたが歌になり、あなたが踊りになり、あなたのすべてが笑顔となってください。今までのステージでのパフォーマンスの最中、何度かその入り口(ランナーズハイに近いもの)に到達した経験があるであろうあなたのこと、その感覚は既に体験しているはず。あなたのアイドルとしての覚悟は、誰もが認める所。その覚悟のエネルギーを天のエネルギーと融合させて下さい。
その覚悟のすべてが無に戻り、完全に宇宙意思と一体となった時、あなたは遍く一切を照らす如来の光明そのものとなるでしょう。
宮澤賢治も言っています、「無意識から溢れるものでなければ、多くは無力か詐偽である」と。つまり自身の作為や目的が無くなった時のパフォーマンスのみが、《和顔施》を伝える媒体となりうると。
不可能に近いこのパフォーマンスを可能にするアイドルは、あなた以外にいないのです。
10年に渡る、芸能生活にあって、デビュー当時と変わらぬ笑顔で、分け隔てなく人々に接するあなたの姿勢は、尊敬に値します。 あなたのもって生まれた天賦の才は、その太陽の様な笑顔と圧倒的な吸引力なのです。太陽の子として生まれたあなただからこそ、それを可能にする能力があるのです。
今度の新曲「BLAST!」は、明らかに2020東京オリンピックに向けてのデモンストレーションの意味合いをもって制作されています。「ももクロ夏のバカ騒ぎ2017」の演出でも明確にその意図が感じられ、随分前の曲「PUSH」から、制作プロダクションには、その思惑はあったはず。
オリンピックまでの3年間、メンバー5人の力を結集して突き進んで下さい。ももクロが、どのような形で2020東京オリンピックに関わってゆくのかはわかりませんが、世界中の人々の注目が集まるその時こそ、あなた達の《和顔施》でもって全人類に光を放ってほしいのです。
今、人類は瀬戸際にいます。どのような主義・主張も、必ず対立概念を生み、戦い、憎しみの連鎖を消すことが出来ません。哲学も宗教も、重たい意味を持つ理屈の世界では、どうにもならない所まできています。だからこそ、一切の対立概念を生まず意味を持たない、世界共通の《和顔施》の光を あなたを中心として、この日本から世界に発信してほしい!
それが可能なのは誰よりもアホな、もいろクローバーZの5人の、何処までも明るく軽い、笑顔だけなのです。
一般の人が聞くと、ありえない奇想天外なファンタジーと思われることでしょう。しかし人類の歴史の進歩は、何時も、そのファンタジー(空想)を基に現実化されてきました。
「思えばそうなる」量子物理学の世界ではそういっています。ことの始まりはすべてファンタジーからなのです。
理屈ではないといいながら、ダラダラと屁理屈をこねてきましたが、要約すると、ももクロのスローガン、「バカになれ!」の一言に尽きるのです。
意味のある重たい世界から解き放たれ、《和顔施》の無重力の世界へ誘うことの出来る唯一のヒーロー、ももいろクローバーZ!
歌になれ!踊りになれ!そして笑顔そのものになるのだ、ももいろクローバーZ!
世界の平和を守るため、今こそ覚醒するのだ、ももいろクローバーZ!
そして、史上最強のバカになるのだぁーっ! 太陽の子、百田夏菜子!
百田夏菜子の《和顔施》が如来の光明となったその時、60兆の細胞が、そのDNAが笑顔に振るえ、その振動こそが、すべての人々のDNAを共鳴させることでしょう。
最後に
百田夏菜子様のご健康とご多幸をお祈りすると共に、ももいろクローバーZのファンになった当初からの揺るぎない私の推しメン、高城れに様のサポー ト、今にも増して引き続き宜しくお願い致します。
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