《ナイツ》子供からお年寄りまで、全方向に笑いを届ける真の漫才師。

ナイツ

次々と新ネタを披露し、関東の漫才師の中、断トツのトップを走り続ける、のぶゆきコンビ。TPOに応じて話のスピードやボケの種類を変化させ、 常に爆笑をかっさらう真の実力者、《ナイツ》という漫才師を見つけたので、ヤホーで調べてみました。(ヤフーね、あれヤホーて書いてヤフーと読むのね)

《塙》  えー、僕らナイツなんですが、2001年結成、僕が塙宣之で、こちらがえーと(メモを見ながら)つ、土屋… 伸、之の…

《土屋》 相方の名前まだ覚えてないの!  ねぇ、結構長い付き合いですよ僕ら!

《塙》  たった二人で漫才を始めるんですね、

《土屋》 普通二人ですよね、大人数で漫才やれませんから無茶苦茶になっちゃいますから、

《塙》  マッセキ芸能社というプロダクションに所属…

《土屋》 マセキね、マセキ芸能社、マッセキ(末席)だと、遠慮がちな気の弱ーいプロダク ションになって、所属のタレントさん全然売れませんから…

《塙》  私のほうが土屋君より大学の落語研究会の一年全敗で、

《土屋》 先輩でしょ!確かにあなたの人生、一年どころかずーっと全敗でしょうけど…

《塙》  失礼な事言うな!俺の方が先輩だぞ!

《土屋》 〈先輩〉って言えているじゃん、それなら最初からちゃんと…

《塙》  最初は全然売れなくてですね、その上僕がバイク事故で足を骨折してしまって、一年棒を振っちゃって…

《土屋》 いや、棒に振るでしょ、棒を振ると危ないからね、まわりの人が…

《塙》  入院している三ヶ月の間、毎日欠かさず見舞いに来てくれて感謝してるんですよ 僕、この(再びメもを見ながら)つ、土屋君には、

《土屋》 えっ!なんで忘れるの僕の名前。感謝してるんだよね、僕のこと…

《塙》  その後、売れない時期が続くんですが、その間に、僕の実の兄のピン芸人〈はな わ〉が大ブレーキ…

《土屋》 お兄さんは大ブレイクしたんでしょ! そのころ大ブレーキなのは僕らでして…

《塙》  佐賀生まれでもないのに佐賀県出身だって大嘘ついてね、「S・A・G・I・佐賀」という歌を…

《土屋》 「S・A・G・A」ね!「S・A・G・I」だと詐欺になっちゃうから、

《塙》  たしかに佐賀には住んではいたんですが、佐賀県をネタにイジリ倒して、詐欺で大儲けしたので、案の定一発屋で終わってしまってね、

《土屋》 終わってないでしょ! 今だって頑張ってますよ、嫁さんやお子さん3人、家族総出でテレビに出て。

《塙》  兄の〈はなわ〉が消えたのを見計らって、いよいよ僕ら、〈ナイツ〉が世に出るんですね、

《土屋》 なんか、ひとぎきの悪い言い方ですけど…

《塙》  そのキッカケとなったのが、2008年から2010年迄3年連続決勝進出を果たした、1000万グランプリ!

《土屋》 生々しいなオイ! M-1グランプリでしょ、たしかに優勝したら1000万円貰えるんだけど、

《塙》  その賞金に目がくらんで、結果は、3位、4位、6位。

《土屋》 目がくらんだ訳じゃないんだけど、だんだん下がってしまってね、

《塙》  やはり僕らは、マッセキ芸能社だから、結局優勝出来なかったんですよ。

《土屋》 マセキ芸能社ね、事務所のせいにしちゃダメでしょ、僕らに実力が足りなかっただけなんですから。

《塙》  そういう訳で、土屋君の実力不足のせいでM-1に敗れた傷心の僕らは、

《土屋》 えっ、俺だけ! しかも、ディスる時はちゃんと僕の名前言えるのね、

《塙》  泣いてばかりもいられず、M-1、3年連続決勝進出の知名度をもって、漫才コンビ〈ナイツ〉は《ナイツ独演会》と銘打って、盛大に独演会を行なってゆくのであります!

《土屋》 『マツコ&有吉の怒り新党』のナレーションみたいになってますけど大丈夫?

《塙》  しかも毎年、空前絶後、大爆笑必至の新ネタを惜しげもなく披露!

《土屋》 とんでもなくハードル上げていますけど、ほんとに大丈夫ですか?

《塙》  土屋君の実力さえ追いつけば、新三大(マツコ&有吉の怒り新党の中のコーナー名)漫才師に名を連ねることも十分可能なのです!

《土屋》 まだ追いついていませんか僕、 あれからずいぶん頑張ってきましたよ僕も、

《塙》  しかし、その『マツコ&有吉の怒り新党』も終了し最後迄、僕らの夢は叶わナイ ツ!

《土屋》 最後はダジャレかよ!

《塙》《土屋》 どーも、ありがとうございましたーっ!

からす

失礼しました。

〈ナイツ〉のスタイルに乗っかってネタを書いてみたものの、本当にクソつまんなくて申し訳ありません。やっぱりプロの芸人さんのネタは凄いですね。 そういう訳で、今回は漫才コンビ、〈ナイツ〉の登場です。

からす

もう、押しも押されぬ、日本を代表する漫才師に登り詰めたお二人。その実力は周知のとおりで、異論を挟む方はいないはず。 当初は言い間違いの《ヤホー漫才》(一つの型を完成するだけでも至難の技)で一世を風靡しましたが、その後は独演会ごとに、様々なスタイルの漫才を披露、言葉遊び、下ネタ、モノマネ、時事ネタ、漫才協会の師匠イジリ、互いの嫁イジリ、ドラマのパロディ等、その芸の幅は年々広がり、二人の演技力、表現力の成長は凄まじものがあります。

からす

のネタやボケは、あたりまえの様に素晴らしいのですが、僕は最初から、土屋のツッコミ(お客さんにとても優しくわかり易い)が、大好きでした。 これはかなりのテクニックで、のトークの合間に、邪魔にならないギリギリの尺で入れ、なおかつボケの面白さを最大限に引き出す小気味よいツッコミは、土屋伸之意外出来ないでしょう。〈ナイツ〉の漫才の面白さが、子供からお年寄りまで、くまなく伝わる要因ではないでしょうか。

からす

近年の、漫才協会の師匠イジリのネタ等は、のボケに本来押さえ役の土屋が突っ込みながらも、そのイジリに乗っかってしまい、傷口をさらに大きく広げ、塩まで擦り込む様な異常性を披露。常識人の典型的佇まいの土屋がレッドゾーンを振り切る様は、その意外性も相まって爆笑ものです。

さらに、二人のTVドラマのパロディ(特に半沢直樹)等は、ネタ構成から演技力迄、すべて秀逸で大爆笑、あれほどの完成度を見せる為のネタを練る時間や練習量は、ハンパ無いはず。

からす

ただ、二人ともバラエティー対応や、ひな壇での返しは不得意そうなので(この辺りはジャルジャルも同様)、そこは置いといて、今後もネタ一本で万人を唸らせる職人芸を磨いていって欲しいものです。

からす

以上、今後の更なる活躍に期待を込めて、常に変化し進化していく漫才師〈ナイツ〉を ヤホーで調べてみたのでした。

おしまい