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あぁ麗しの昭和歌謡曲⑩ ザ・タイガース《タイガースの子守唄 》 遠い記憶の奥底に眠るそのメロディーは、明治ミルクチョコレートの甘い香と共に蘇る。

忘却の彼方にあった楽曲《タイガースの子守唄》。若き日のジュリーの歌声を耳にし、美しい総天然色写真が印刷されたカラーレコードを目にした瞬間、そのメロディーラインと、むさぼるように食べた明治ミルクチョコレート・デラックスの超絶な美味しさは、50年の時空を越えて一気に僕の視覚、聴覚、味覚のすべてを占領してしまったのです!

《サイレント・イヴ》辛島美登里 本当は誰れもがやさしくなりたい、それでも天使に人はなれないから……。

透明感のある美しすぎる歌声。辛島美登里の《サイレント・イヴ》は、毎年クリスマスの季節になると僕の心の中で鳴り続けます。この歌は失恋の歌なのだけれど《願い》を突き抜けて、「魂の限り真剣に《祈る》ことが出来れば、その人の心の中に天使(エンジェル)が舞い降りて、《許し(愛)》という名の煌めく星々の入った心の宝箱のカギを開けてくれる歌」なのです。 信じるか信じないかは、あなた次第……

M-1グランプリ2018、《霜降り明星》が優勝をかっさらう!! 最強のネタ2本を揃えても勝てなかった《和牛》の無念は、本当に来世に持ち越してしまうのかのか?

いやぁーっ、今年のM-1決勝はすべての組が面白かった! 画面からも伝わってくる会場の重くて異常な空気感の中、大本命の《和牛》を抑え過去最高レベルの戦いを制したのは、若手実力ナンバー1の《霜降り明星》! やっぱりM-1は面白い!!

《Drハインリッヒの憂鬱》“文学的苦悩” を重ねる女漫才師。それでも今年は過去最高、M-1準々決勝まで進んだんやけど…。

短いめになった鉛筆の持つとこ長くする銀色のやつをボロボロ、ボロボロまき散らしながら、今年もM-1決勝戦を前に、派手に散っていった《Drハインリッヒ》。 何も失っていないのに何かを取り戻そうとする旅は、《M-1グランプリ》を目指す旅とは異なるのか?

AbemaTVから飛び出した平成最高のプロレス。その名は《格闘技代理戦争》 久々の心躍るプロレスは、なんと格闘技(真剣勝負)から生まれたのです!

面白い!! 久々にこんなに面白いプロレスを見ました。AbemaTVが毎週土曜日22時から放送している《格闘代理戦争・3rdシーズン》。UWF消滅以後、「プロレスは死んだ」と思っていた昭和プロレスファンのジジィ(僕)は、思わぬ所から新たなプロレスを見つけてしまったのです。

《谷山浩子》の《谷》と《山》 夜の公園で絶望と希望にゆれるブランコ。その狭間で点滅する生の醜さ美しさ。

この世界に生まれたがために味わう残酷さと慈愛。自身(宇宙)の心の中の矛盾と葛藤は、感受性が鋭ければ鋭いほど鋭利な刃となって、自身(宇宙)の闇をえぐります。《谷山浩子》の《谷》と《山》。解読不可能なリアリティーとファンタジー。

僕達を救ってくれた珠玉のフォークソング① 吉田拓郎《唇をかみしめて》は、世の不条理を「空に放ち、風に任せろ」と教えてくれた。

悔しいとき、苦しいとき、辛いとき、やるせないとき、すべてを諦めかけたとき。問題そのものは解決しないのだけれど、すべて天に任せてしまえば、そのうち問題そのものが消え去り、答えを必要としなくなることも。吉田拓郎の歌は、そんなことを僕たちに教えてくれるのです。

あぁ麗しの昭和歌謡曲⑨倍賞千恵子《さよならはダンスの後に》 その洗練された歌声は、まだ見ぬ《花の都・東京》に対する憧憬と重なって…。

フーテンの寅さんの可愛い妹、さくら。実は元SKDのトップスターで、歌も踊りも超達者なエンターテナーだったのです。この《さよならはダンスの後に》は、さくら最大のヒット曲でした。大人のお姉さんの失恋の歌。ダンスホールもクラブもカクテルも、ちんぷんかんぷんな保育園児の僕だったのですが、その色香は本能で受け取っていたのです。まだ見ぬ《花の都・東京》に対する憧憬の念も重なって、僕の中で倍賞千恵子は《花の都・東京》を代表する、美しい歌姫だったのです。

沢田研二と沢田研二の相克 隠れた名曲《風は知らない》から読み解く、ジュリーのまだ見ぬ大空の景色。

相反する二つのジュリーで成り立つ沢田研二。《エンタメ気質》と《芸術家気質》のせめぎあいの中、常人では考えられない程の葛藤を抱えながら、スーパースター・ジュリーは50年歌い続け、生涯、枯草の上を飛びながら、闘い続けてゆくのでしょう。