音楽一覧

あぁ麗しの昭和歌謡曲⑤ 沢田研二《君をのせて》 時代と共に変化してきた《君》。そして今のジュリーにとっての《君》とは何か?

言わずと知れた、沢田研二のソロデビュー曲。美しいストリングスのアレンジは、当時の昭和歌謡曲のなかでもひときわ美しく、ミュージカル的で、スケールの大きな多面性を持った楽曲でした。それほどヒットはしなかったのですが。僕の中では、ピーナッツ《恋のバカンス》と並んで、宮川泰・岩谷時子コンビの最高傑作なのです。

あぁ麗しの昭和歌謡曲④ 日野てる子《夏の日の想い出》《南国の夜》南国に想いを馳せた歌声は、足踏みオルガンのノスタルジーと共に蘇る。

その面影と歌声は、暮れなずむ晩夏のブルーモーメントの空に浮かび上がる、黄金色の街灯に似た、懐かしさとあたたかさ、優しさとせつなさの恋慕の情。若かりし日の日野てる子は、幼少期の僕にとって、南国の美しすぎる歌姫でした。

あぁ麗しの昭和歌謡曲④ 園まり《逢いたくて逢いたくて》 その艶めきと哀愁の瞳が、友達のお母ちゃんの瞳と重なる時。

その美貌と切ないほどに艶っぽい歌声で歌われる《逢いたくて逢いたくて》 昭和歌謡曲・色っぽいお姉さん部門の第一位に、燦然と輝きます。その佇まいは、当時小学生だった僕に、艶めきと哀愁の意味を教えてくれました。

ナット・キング・コール《ザ・クリスマスソング》は、ファンタジーを越えて。父を想う娘の心情に、自虐の念が宿るとき…。

一昔前のクリスマスソングと言えば、《ホワイトクリスマス》か、この《ザ・クリスマスソング》でした。ナット・キング・コールの歌声は、真冬のペチカのような父性的な豊かなあたたかさ。そのあたたかな愛情のなかで、揺れる娘心の物語。+

《沢田研二 50周年記念LIVE》観戦記 50年50曲・豪華絢爛!百花繚乱!ジュリー狂乱! その時々に咲かせた花々が、今宵一夜にして咲き誇る!

ジュリー69歳!今なおステージ上で戦っております。今年還暦のジジイが見た《沢田研二 50周年記念LIVE》鳥栖市民文化会館大ホール大会。徹底的主観で語る、沢田研二の現在。※本来は鑑賞記なのでしょうが、ジュリーは未だ戦っているので、観戦記といたします。

あぁ麗しの昭和歌謡曲③ 中山千夏《あなたの心に》この歌を聴けば蘇る、あの子の面影と煌めく花のパッチン留め

今でも、口ずさむと涙が出てきそうになるほどに美しく、心にしみるメロディー。歌詞もメロディーもこれほどまでにシンプルで装飾を施さない楽曲は、それぞれの聴き手に様々な情緒を思い起こさせます。この曲にまつわる、ショートショート劇場・遠い昔の初恋物語。

沢田研二・初出場! 1972年《第23回NHK紅白歌合戦》で歌われた(許されない愛)を聞くたびに、何故か思い起こされる《一杯の年越し蕎麦》

《NHK紅白歌合戦》が全盛を誇っていた1970年代。お年寄りから子供まで、ほとんどの国民は、この番組を食い入るように観ていました。とりわけ1972年の紅白は昭和歌謡全盛期で、平均視聴率は何と80.6%! 我らが沢田研二(ジュリー)が、初出場を果した年でもあったのです。

夢よ叫べ! 不滅の男《遠藤賢司》夜汽車のブルースをギターで狂った様にかき鳴らしブルースハープで吠えながら、銀河の宇宙へ旅立つ!

皆さんの一人一人は、悲しい時にはトボトボと、嬉しい時にはランランと、悔しい時にはコンチクショーと、この宇宙を今に生きる、言音一致の純音楽家なのであります! やあやあ、遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ、我こそは千代に八千代に我が世の男、姓は遠藤名は賢司、人呼んで天下御免の純音楽家、エンケンなるぞ! 不滅のおとこぉーーーーーーーーーーっ、にゃぁーーっ!