あぁ麗しの昭和歌謡曲⑩ 内山田洋とクールファイブ《東京砂漠》 ムード歌謡とは一線を画した超硬派なコーラスグループ。前川清のしかめっ面にド嵌まりした、突き刺さるような恋歌。
元来、演歌を毛嫌いし、ポップス志向の強かったヴォーカル・前川清。しかし、デビュー当時から演歌を歌わされ、たどりついたのがこの《東京砂漠》。ド演歌な恋歌なのだけれど、その凄みのあるゴリゴリの歌唱は、前川清にしか出せない超硬派な昭和歌謡曲だったのです!
元来、演歌を毛嫌いし、ポップス志向の強かったヴォーカル・前川清。しかし、デビュー当時から演歌を歌わされ、たどりついたのがこの《東京砂漠》。ド演歌な恋歌なのだけれど、その凄みのあるゴリゴリの歌唱は、前川清にしか出せない超硬派な昭和歌謡曲だったのです!
「僕達は未だかつてこれほどまでに、おぞましい笑い声を聞いたことがあったか?」全生物の中で唯一《笑い》という感情を持つ人類。しかし、その《笑い》という《陽》の感情の奥に隠されているのは、《不安》《不信》《嫌悪》《失望》《恐怖》《怒り》《絶望》《破壊》という人間が持ってしまうすべての《陰》の感情。 はたしてこの《笑い》という切り札(ジョーカー)は、《滅亡》への切り札なのか?《救済》への切り札なのか?
世界は常に変化しながら、その一瞬一瞬に二度と再現することのできない美しさを放っています。 色と光のハーモニー、風が運ぶ草木のメロディー。 これら森羅万象の響きを感じ取れる感受性で世界を見た喜びと感動をダイレクトに伝えてくれるサラ・ヴォーンの《ラヴァーズ・コンチェルト》
溢れんばかりの色気と哀愁の眼差し。若き日のエルビス・プレスリーが歌う《ブルー・クリスマス》の歌声は、いまだに遠い昔に経験した片想いのせつなさを思い起こさせます。 今年もクリスマスの季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか? 十人十色、人それぞれ、彩とりどりのクリスマス。 そう、みんなちがってみんないいのです。
勝てる見込みのない大国アメリカに、玉砕覚悟で喧嘩を売った小国ニッポン。そんな大戦の最中、能天気でバカ陽気なブギウギを引っ提げて、歌と踊りで連合軍の慰問に飛びまわっていたアンドリュース・シスターズ。 一方「欲しがりません勝つまでは!」「鬼畜米英!」と叫びながら、進め一億火の玉となっていたニッポン。 どの時代においても、思想の多様性を認めず、エンターテーメントを忘れた国に輝く未来は訪れないのでしょう。
今年もやってきました! 沢田研二コンサートツアー福岡公演! 去年の《ドタキャン騒動》のプロモーションもすっかり収まり、今年は静かに幕を開けたコンサートツアー。 二年目に突入したボーカル&エレキギターのデュオライヴ。 はたしてどのように進化した音を僕たちに聴かせてくれたのか?
中島みゆきはズルいのです。 故郷を後にして、都会の冷たさや不条理に翻弄されながら必死に生きている僕たちの心の隙間にスッと忍び込み、「大丈夫、それが人生だから。」と耳元で囁くのです。そんなこと言われたら心のタガが一気に外れて、大号泣するに決まっとるやろーーーーーーーーっ!! さらに、惚れてまうやろーーーーーーーっ!(古っ!)
どれだけ売れようとも、どれほど有名になろうとも、デビュー当時からまったく変わらないその立ち位置。脆く儚い《感受性》を保ちながら世間と対峙し、刀折れ矢尽きても尚、その《感受性》を曇らせずに生き抜いている、名もなき多くの社会的弱者のために歌い続ける生粋のフォークシンガー。
新時代、令和の幕開けから早くも一か月が経とうとしています。 令和元年に生を受けた新生児の誰もが、ご親族の《Welcome》の祝福と、令和元年の《宇宙の響》を乗せて命名されます。 今回は、天からの無条件の《慈愛の光》を歌う、中島みゆきの名曲『誕生』の歌詞を読みながら、新生児が命名されることの誉を考えてみようと思うのです。
CCRのヒット曲といえば、《雨を見たかい》や《プラウド・メアリー》《ス―ジーQ》なのでしょうが、《ミッドナイト・スペシャル》は、夜行列車のヘッドライトに照らされることによって(人生を救われたい)と願う歌。今を生きるすべての人たちに通ずる「もっと光を」の切望の歌なのです。