詩人《長田弘》 繊細で美しすぎる感性で紡がれた、言葉と思念の響き。《ことば》の可能性を最後まで信じた、ヒリヒリするほどの感受性。
記号として変換されデジタル化された様々な言葉を、豊かな感受性で解凍し、言葉になる以前の《沈黙》を 詩情豊かな《ことば》として再現させる、詩人・長田弘。
記号として変換されデジタル化された様々な言葉を、豊かな感受性で解凍し、言葉になる以前の《沈黙》を 詩情豊かな《ことば》として再現させる、詩人・長田弘。
命名で使用する、漢字・ひらがな・カタカナの文字の中には、幾千万もの意味・感情・衝動が含まれています。記号化されてしまった文字なのですが、それらを注意深く音に響かせ書に記すれば、虹色のグラデーションが現れ、そこから豊かな情緒が育まれます。
夭逝の童謡詩人、金子みすゞ。その短い生涯の間に500余編もの詩を綴ります。子供のままの感受性で世界を感じ、純粋無垢な視座から、広く俯瞰した神の視座へダイナミックに移行するその詩編の振り幅は、自身の祈りと絶望の人生に、転写されてしまうのです。
自らの毒で自らを蝕み、むきだしの感受性は己が命をも削る。虚構を葬った孤独の内宇宙で言葉を編み詩を歌う。 詩人の宇宙はあまりにも美しくあまりにも儚い。
様々なジレンマを抱えながら、《人間とは?真実とは?芸術とは?》を我が命を削りながら生涯探求し続けた不世出の天才、 宮澤賢治の本質を垣間見せる詩《告別》。