ショートショート劇場一覧

あぁ麗しの昭和歌謡曲⑫ ザ・タイガース《銀河のロマンス》 GS時代のとろけるような甘い甘いファンタジー歌謡曲! 何人たりとも邪魔出来ない、恋する二人の夢の世界

リリース当初はA面だった《銀河のロマンス》。その後B面の《花の首飾り》の方が大好評となり、急遽B面に格下げされた可愛そうな《銀河のロマンス》。しかしながらそのメロディーの美しさは群を抜いており、当時純情可憐な少女だったジュリーファンのお姉さま方は半世紀の時を越え、今なお瞳一杯にお星さまを輝かせ、「ジュリー―――ッ!!」と悶え苦しんでいるとか、いないとか。

ウィリアム・ワーズワース《草原の輝き》 幼少の頃に見た、光輝く草原。草花、木立、小川、小鳥、蝶々、虹、そよ風の煌めきを もう僕達は二度と見ることが出来ないのか?

ウィリアム・ワーズワースの美しい詩をベースに作られた、ピンクマルティーニの楽曲に《Splendor In The Grass》というのがあります。中でもストーム・ラージをボーカルに迎えたライブバージョンは涙が出るほどに素晴らしく、この曲をご紹介すると共に、聴きながら思いついた、くだらないショートショート物語も無理やりにお届けいたします。

スティーヴィー・ワンダー《Someday At Christmas》  いつの日かクリスマスには、ひとり一人の祈りの歌が美しいハーモニー となって、あまねく宇宙に響き渡る。

2019年のブログで、プレスリーの《ブルークリスマス》を題材としたショートショートを書いたのですが、早くも2020年もクリスマスの季節となりました。 今年は僕の大好きなスティーヴィー・ワンダーのクリスマスソングのご紹介と、この曲とはさほど関係のないショートショートをお届けします。

エルビス・プレスリー《ブルー・クリスマス》 喜びのホワイトクリスマス を過ごす方。哀しみのブルークリスマスを迎える方。彩とりどりのメリークリスマス!

溢れんばかりの色気と哀愁の眼差し。若き日のエルビス・プレスリーが歌う《ブルー・クリスマス》の歌声は、いまだに遠い昔に経験した片想いのせつなさを思い起こさせます。 今年もクリスマスの季節となりました。皆さまいかがお過ごしでしょうか? 十人十色、人それぞれ、彩とりどりのクリスマス。 そう、みんなちがってみんないいのです。

CCR《ミッドナイト・スペシャル》 むき卵のような幼い顔なのに不良の原君の人生は、ミッドナイト・スペシャルの光に照らされたのか?

CCRのヒット曲といえば、《雨を見たかい》や《プラウド・メアリー》《ス―ジーQ》なのでしょうが、《ミッドナイト・スペシャル》は、夜行列車のヘッドライトに照らされることによって(人生を救われたい)と願う歌。今を生きるすべての人たちに通ずる「もっと光を」の切望の歌なのです。

スタンダードの名曲《Fly me to the moon》 月まで飛べるほどの至福感を 僕たちは人生で何度感じることが出来るのか。

究極のラヴソング《私を月に連れてって》は、時代を越えて様々なシンガーに歌い継がれてきました。 それぞれのシンガーが醸し出す至福感は、「人生、捨てたもんじゃない」と、僕たちに生きる喜びを与えてくれます。

《サイレント・イヴ》辛島美登里 本当は誰れもがやさしくなりたい、それでも天使に人はなれないから……。

透明感のある美しすぎる歌声。辛島美登里の《サイレント・イヴ》は、毎年クリスマスの季節になると僕の心の中で鳴り続けます。この歌は失恋の歌なのだけれど《願い》を突き抜けて、「魂の限り真剣に《祈る》ことが出来れば、その人の心の中に天使(エンジェル)が舞い降りて、《許し(愛)》という名の煌めく星々の入った心の宝箱のカギを開けてくれる歌」なのです。 信じるか信じないかは、あなた次第……

僕達を救ってくれた珠玉のフォークソング① 吉田拓郎《唇をかみしめて》は、世の不条理を「空に放ち、風に任せろ」と教えてくれた。

悔しいとき、苦しいとき、辛いとき、やるせないとき、すべてを諦めかけたとき。問題そのものは解決しないのだけれど、すべて天に任せてしまえば、そのうち問題そのものが消え去り、答えを必要としなくなることも。吉田拓郎の歌は、そんなことを僕たちに教えてくれるのです。

あぁ麗しの昭和歌謡曲⑨倍賞千恵子《さよならはダンスの後に》 その洗練された歌声は、まだ見ぬ《花の都・東京》に対する憧憬と重なって…。

フーテンの寅さんの可愛い妹、さくら。実は元SKDのトップスターで、歌も踊りも超達者なエンターテナーだったのです。この《さよならはダンスの後に》は、さくら最大のヒット曲でした。大人のお姉さんの失恋の歌。ダンスホールもクラブもカクテルも、ちんぷんかんぷんな保育園児の僕だったのですが、その色香は本能で受け取っていたのです。まだ見ぬ《花の都・東京》に対する憧憬の念も重なって、僕の中で倍賞千恵子は《花の都・東京》を代表する、美しい歌姫だったのです。